Ninhursag Ninḫursaĝ

生きづらさの処方箋

2022-01-01から1年間の記事一覧

委せてしまいなさい

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 水の中でも土の中でもものすごい数の命が日々を営んでいるのだからそれは任せておいたら地球にふさわしいバランスで地球にふさわしい数だけがその生き死にの やりとりを与え奪い 巡らせながらすべてを統べくくるんだよね 眼前に広がる景色は移ろう…

誑かされた無意識の霞で

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ この星には時間というものがある。時間は人間界に深く根を張り、どうやら物理次元と相まって不可逆的に刻まれる指標として捉えられているようだ。 人類は時間によって支配され、その行動は世界共通のルールによって完全に管理されている。 人類史の…

ノーサイド

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 時は 誰にも平等だというけれど伸びもすれば 縮みもする無心に夢中で没頭しアッという間に過ぎ去るもの 空間もまた おなじこと狭くもなれば 広くもなるたとえ狭くるしい四畳半であってさえ天空大地の広さほどに感じるもの 永遠ともおもわれる宇宙せ…

一陰を駆ける

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 生きてる'だけ'ですばらしいと云ういのちがこの世でもっとも尊いと云うそんなわけ ないはずだ'最も大切'なのと'それだけでいい'のとはまるで違う 次の一息が吸えなければ死ぬんだ次の一息が吐けなければ死ぬんだそれはいつ爆ぜるかも知れぬ時…

混沌海の浮舟

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ たった一言で世界の心を震わすそれほどの偉い人もいるのにたった自身にすら四苦八苦するこんなつまらないボクもいる 各々の歩幅で誰かとかかわりそして何かに かかずらいそれぞれがゆき交いこうして社会は響きあう 廻り巡れば何かを与え巡り廻れば…

ポンツクさんの顛末

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ カァ〜 カァ〜 今朝はカラスがよく鳴く。ゴミ出しの場所取りだろうか、声の荒げかたからして気張ってる様子がうかがい知れる。きっと良さげなエサ場でも見つけたんだろう。 彼らも真剣勝負なんだね。きょう一日の食いっぶちのために陣取り合戦して、…

今日はふたたび來ぬものを

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ いまのすがたを過去のせいにして悔やみたおしてるんだ まだ見ぬ未来に憂い 嘆き 葛藤して不安を孕ませてるんだ 過去へ来たり未来へ行ったりとちめん棒を振りまわしちゃってそんなボクはなんと滑稽なんだろう この眼に映るそれはいまこの瞬きだけな…

この燈し火

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ しかたないじゃない許しがたい人なんて星の数ほどだもの けれども敵にだって家族があって彼らなりの愛と幸せと承認がある彼らなりの世界線で生きてるんだ たとえ左頬からの眺めは悪くとも右頬は たぶんそれほどでもなかったりだからそれは結局 ボク…

この上もないヤサグレ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ この大地ひとつでたくさんの命が灯りそして衰えていくのだけれど その燈とは つまり殺し合いの舞台だと思うんだ ほかの命を殺めなければ自分たちが生きていかれない ようやく頂いた命そのおこぼれは亡骸となって大地へと垂れそのまた小さな命への糧…

コアビリーフな悲劇

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ さてあの世界は何だったのだろうか白色パンツ 黒色パンツ 顔色(ヽヽ)パンツ世間は「あやつりパンツ」で大騒ぎ パンツごときで醜い争いがはじまりパンツごときで差別の陰惨が極まる パンツが無いだけで怪訝に扱われてパンツが無ければ何処にも行け…

茶色の朝をまつ阿呆

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 自由は突然なくなるのではなく真綿で首を絞めるかのごとくだんだんと失われてゆくのだ 悲劇とは 忍び足が基本の手口であるのだから、気がついたときにはもう酸欠で どうにもならなくなる。 それなのにボクたちは、何もせず他人事のように振る舞って…

幸せになることに躊躇なんてしてられない

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ ボクらの大切な命はつまらない目的のためにサラミのように切り売りされつまらない人たちによって貪りもてあそばれるんだ 「こうすれば、ああ言われるだろう」 こんなくだらない手の鎖や足の錘のためにやりたいこともできずいったいどれほどのひとた…

ニヒルたちの顛末

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ もう半世紀も前になる 「このまま行ったら日本はなくなって、その代わりに、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜け目がない、或る経済大国が極東の一角に残るのであろう。」 果たして彼が言ったとおりになってしまったのだ…

アタシ 悪くないもん

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ アタシ悪くないのに何故か叱られるアタシ悪くないのに何故か責められるアタシ悪くないのに何故か蔑ろにされる だから逃げなくちゃならないしいつも泣かなくちゃならないなんで なんでアタシばかり損してさアタシ悪くないのに・・ 最初に_アタシは…

隷従マシーンのディレマ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ すべての命は例外なく逝くある日 ある時 突然にこの世に生まれた瞬間からそのカウントダウンは始まるのだ この容赦ない執行猶予を背負ったボクたちにとって、寿命が末永く続こうが短く閉じられようが、各々個々に配られた生涯はたった一回分でしか…

富士になれ 月になれ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 満月にススキ鹿にモミジ柳にツバメ 秋刀魚におろしビールに枝豆珍コロにマスク梅に鶯 梅は百花の魁なりとその婉美を競っているけれど根っこを辿れば同じ地べたの連なりみんな同じひとつなんだよね 個々にべつべつでありながら一つ繋がり一つ繋がり…

ティ-ヴィ-ドラッグ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ まるで地球上のすべての排泄物が怒涛のごとく流れこむ巨大な下水道。ここは大量生産大量消費という汚物が跋扈する飽食社会。 ボクたちは、その汚泥の怪物に抗う術もなく流されるがままのドブねずみ。溺死寸前の薄らいでゆく意識のなかで、寿命のカ…

都合のいい女

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ この話は 偏向的で不快もし そんなふうに感じたならきっと あなたはこれからも 未練を捨てきれずにいる都合のいい愛人なのかも知れない 皮肉なものです恋は盲目であるからこそ成り立っているのであってそれを 目醒めさせるだけの許しは自分以外の誰…

せつないプログラム

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 'いま'という現実の捉えかた'いま'という現実との間合い いま まさに対峙してる この現実風景それは わたしの眼球をすり抜けそれを わたしの脳裏が抱え込みそれで わたしの思考が処理をする けれども その弾き出された電算結果はいつだって ど…

やじろべゑ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 苦しいこと辛いこと _ 人生には色々あるけれど、とどのつまりボクらは何をもって幸せとよべるのだろう。 「アレしたい、コレほしい、モット欲しい」欲望が満たされるならばきっとその先には幸せがあるに違いない_そうやって取りつかれたように独…

身心脱落

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ ヒトという輩は我利我利亡者なんだね共喰いを一向にやむることがないんだ 鵜の目 鷹の目のごとくギラギラな油で利欲をベトベトに まぶして我欲を剥きだしに曝して手当たりしだいにカブリつく カネしか 愛せないだとかあれもこれも「我のものです」…

想いを還せば

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ こどものころからです人さまとはかなり違うそんな自覚がありました 右と左の違いがわからない東とか西とかって何だろうあの月はこの手のひらよりも小さいけれどもホントはすごく大きいのかそうやって大人たちはウソを信じてるボクはそのウソを信じ…

はなえみ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 人々がゆきかう都会は せわしないだから アタシには 少々しんどい おそらく街のどこを切りとったとしてもその小口から滲みでてくるものはもう苦汁でしかない この街は たぶんこれからだってきっと喧騒たけだけしく呑まれるがままなんだ おかげで こ…

ここに在っていいんだ

Ω 𒀭𒎏𒄯𒊕 _ 存在肯定なんだよ今朝もこうして眠りから覚めたんだからそれで こうして心臓が打っててからだじゅうに血潮がめぐってる ならば このボクは今生のいま ここにまだ存在が許されてるってことだよね いつか きいたことがある自然界の営みに偶然なんても…